2017年6月12日月曜日

派閥について

政治シーン

 宮中の催事などを絵に記録する図画署が舞台ということで評判になった「イ・サン」ですが、チャングムみたいに物語の中心になっている感じはありません。

むしろ朝廷の闘争争いの方が印象に残りました。王様が主人公だけあって、トンイや馬医に比べて政治シーンが多いドラマです。

イサンのお父さんが米びつに閉じ込められて亡くなった事件も、その裏にはどうも政治闘争が見え隠れしている感じがします。

 ドラマにはいろいろな党派が登場して複雑です。 老論はこの時代、力の強い党派でした。対する少論は力を失っています。

老論はもとは西人だったのが老論と少論に分かれたものです。性格は老論は強硬派で、少論は穏健派です。 ドラマに登場するチェ・ジェゴンは南人派で、イ・サンの父思悼世子の味方の側でした。また少論派もそうです。

 南人はもとは東人で、南と北に分裂して出来た党派です。強硬派の北人に対して穏健派。 また思悼世子の義父ホン・ボンハンは老論派でも世子に同情的で、時派という勢力の中心となって南人、少論とも手を組みました。 やっぱりわかりにくいですね……


韓国ドラマイ・サンとは

時代背景 イサンは朝鮮王朝22代王です。 1776年に即位して、1800年に亡くなっています。 日本では江戸時代の後期に当たり、中国は清の時代です。ドラマの中でイサンの父である思悼世子が米びつに閉じ込められる有名な事件が起きますが、これは1762年のことでした。 イサンの祖...